目黒区美術館 「気仙沼と、東日本大震災の記憶」展

東日本大震災から5年。

犠牲となられた全ての方々の、ご冥福をお祈りいたします。

また、被災され、復興途上にある地の方々に、自分なりにこれからも心を寄せ、行動していきたいと思います。



先日、目黒区美術館で開催中の、「気仙沼と、東日本大震災の記憶 ― リアス・アーク美術館 東日本大震災の記録と津波の災害史 ―」展に行ってきました。
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目黒区美術館は、目黒区民センターに隣接し、目黒駅から徒歩約10分、中目黒駅から徒歩約20分程度の立地です。
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気仙沼市と目黒区は、「目黒のさんま祭」に気仙沼市からサンマの提供を受けたのを切っ掛けに、様々な交流が続いています。

本展は、気仙沼市にある「リアス・アーク美術館」の常設展示「東日本大震災の記録と津波の災害史」を、東京地区で初めて大規模に紹介するものです。
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「東日本大震災の記録と津波の災害史」は、東日本大震災の記録活動を、記録資料を残すことで終わらせず、<正しく伝えよう>とするもので、「被災現場写真」には場所と状況の説明を加え、「被災物」は生活の記憶の再生装置と捉え、単なる資料展示をこえた、説得力のあるインスタレーションとして構成されています。

さらに、震災発生後の2年間に得た様々な情報や課題をテキストで表現した108の「キーワードパネル」が加わり、鑑賞者が深く考える契機ともなる内容となっています。


本展(目黒展)では、リアス・アーク美術館収蔵品の内、学芸員が撮影した被災現場写真203点、被災物の写真パネル61点、収集した被災物(現物)11点に、関係歴史資料を加えた約400点で展覧されます。


被災現場写真には、一枚につき200~300文字のキャプション(場所と状況の説明)が付きます。記録的な資料です。

被災物の写真にもキャプションが付きますが、それらは、収集した学芸員たちがその物から感じたことを、当地の言葉(方言)で書き表した創作文です。記憶の再生的な資料です。


まずは、被災現場写真(記録的キャプション付き)を一枚一枚、丹念に観ていきます。

撮影現場は、東日本大震災の、広大な被災エリアの内、気仙沼市と南三陸町に限られていますが、まるで自分がその只中にいるような臨場感を覚えるのと同時に、大津波がもたらした圧倒的な破壊力、延々と続く廃墟の町の姿に、胸が締め付けられます。

合間に入る、被災物の写真パネル(創作キャプション付き)は、元の所有者の生の声を聞き書きした様な真実味があり、極めて異例な手法での展示方法が、非常に効果的であることを実感します。

また、「東日本大震災を考えるためのキーワード」パネルは、震災発生後の2年間に得た様々な情報や課題をテキストで表現したもので、例えば、「未曾有」「想定外」という言葉を本震災に使う事への違和感など、当事者だからこそ言える(表現できる、或いは説得力がある)内容と思いました。


東日本大震災の記録、それを極力<正しく知り>、それをどう捉え未来に活かしていくか。

地震、津波、原発事故、、その他にも、洪水、竜巻、火山噴火などなど、様々な災害/事故が<想定>される現代に、見たくないものを見て、知りたくないことを知ることが、必要になってきているのでしょう。

「思い出す」という行為は、「忘れる」という行為の後にあるとも言います。

当事者が忘れることは無いのでしょうが、、
被害に遭わなかった地の方々こそ、この様な展示を観て、「思い出し」「心に留め置き」、どう捉え未来に活かしていくかを考える切っ掛けになればと思います。自戒の念を込め。


会 期:2016年2月13日(土)~2016年3月21日(月)
時 間:10:00~18:00 入館は17:30まで
休館日:月曜日 ただし、3月21日(月曜日・休日)は開館
観覧料:無料


目黒区美術館ホームページ
http://mmat.jp/

プレスリリース pdf
http://mmat.jp/media/sites/2/2d66cffd662de00dcd9fd7333f88354e1.pdf
展示物<被災現場写真(記録的キャプション付き)、被災物の写真パネル(創作キャプション付き)>の一部をご覧いただけます。







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